ブロガーがフリーランサーに仕事を頼む

世の中は裏が常にある。

　裏道がある。


　自作自演でサイトのアクセスを伸ばすなんてカワイイものだ。

　フォロワーの多いツイッターのアカウントを転売するとか、他人のアドセンスを勝手に貼ってスパムのようにさせて広告収入を妨害するとか。

　もっと深いのはいくらでもあるだろう。



　俺が最近発見したそんな裏があるものは、フリーランサー向けに小さな仕事を発注するというもの。

　一件120円とか、そんな小さな報酬を得られるものというので見てみた。

・・・

　そんなのを見ていたら気が付いた。

　発注しているのは何も企業に限らないじゃないか。

　これは個人の、それこそアフィリエイターが発注しているのだ。


　ブロガーがブロガーにこれで何を発注しているのかというと、例えば消火器の写真を集めている。

　一枚100円ぐらいで日本各地の場所にある消火器の写真を集める。

　道路なんかに据付けてあるものの写真だ。

　それを日本全国、各地から集めてカネを払う。


　なんでそんなことをするのかというと、これを集めて一気にサイトを公開するからだ。

　「日本全国消火器大全」みたいなサイトが一気にできあがる。

　アドセンスもすぐに通るだろうし、デザインするだけで一気に収益化するサイトができる。

　消火器の写真があって、その場所の住所なんかがある。

　写真にGPS情報でもあれば言うことなしだ。

　そうしてマップ化してコンテンツとする。


　100件集めて1万円の投資だ。

　あとはSEOの腕の見せ所というわけ。

　アクセスが集まればまた依頼すればいい。


　コツコツと内容のあるものを書いてゆこうなんてしない。読者に寄り添ったりはしない。

　要するに目立ってしまえばいい。後はこっちのものというわけか。


　まあ、芸能タレントだってリスティングして記事にし、目立ってナンボとやっているぐらいだから、バカにはできないと思うが。

　世知辛い世の中だと思う。



　つまり、この下の広告にあるような、「記事を書きます」ってのだってそう。

　何も企業やショップに限らないということ。

　検索上位のキーワードをお題にし記事を書いてくれと依頼して、そして自分のアクセスの多いブログに貼る。

　ブログ自体はアクセスが多くなるようSEO対策がされている。

　なるほど、これはほとんど投資だ。