GoogleAdsenseでやらない方がいいこと(審査の取り消しとテスト)

GoogleAdsense SEO 広告 収益

 表題のことは「操作ミス」とか、そんなことではない。
 「勘違いした判断」ということでもない。「やらないほうがいい」ことだ。

1.勘違いだから、それはやらない方がいいこと。
2.問題があるから、やらない方がいいこと。

 この二点だ。


 まず、「勘違い」ということなら、こんなことがある。


 GoogleAdsenseに登録を申請して、審査に時間がかかるとどうしてもイライラしてしまう。

 審査に通らないこともあるし、そんな話も聞く。そして審査は厳しい、とも。

 しかも申請してからずっと音沙汰なしだ。
 どうなっているか経過も分からない。

 それならいっそ一旦取り消して、また再登録の申請をしようか、そんな風に思うものだ。

 それはやめたほうがいいということ。 それは勘違いだからだ。

 GoogleAdsenseは全てを手作業で審査しているわけではない。

 申請を取り消そうとするとグーグル様はちゃんと警告してくれる。
 それにはちゃんとした意味がある。



 GoogleAdsenseの審査というのは、ある種の統計情報を使っている。

 グーグル様はブログへのアクセスとブログの更新との相関に一定の方程式を持っているようなのだ。

 それを使って、これからも安定的に更新されるようなら広告チャネルとして採用してもいいかな、そんな判断をしている。

 そしてそのサイトが現在多くのアクセスを集めているかどうかで判断されるわけでもない。

 たまりにたまったコンテンツがいつかブレイクし、バズるかも知れないことはグーグル様はちゃんと分かっている。
 サイトが人気になったりアクセスが急上昇したとき、グーグル様が目をつけてなかったなんて、グーグル様としては許されざる怠慢なのだ。

 だから、将来に期待できるかどうか、そうした有望なサイトであるかどうかも審査判断の鍵だ。


 要はきちんと内容のあるブログでありコンテンツがあるかどうか、今後ともそのコンテンツが積み上がってゆくかどうかなのだ。

 それを判断するのに、グーグル様は統計情報を取っている。

 統計情報とはアクセスの時間帯、コンテンツの文字数、更新頻度、キーワード、それぞれにグーグル独自の相関式を当てはめてサイトの成長を観測・予測している。


 だから、GoogleAdsenseへの申請を一度取り下げるということは、これまでの統計をすべて破棄して最初からやることになる。

 だから時間がかかることになるというわけ。



 GoogleAdsenseの申請で驚くほど短時間で審査が通るケースがあるが、それはGoogleSearchConsolから統計を持ってこれる場合だ。
 もともと検索パフォーマンスで見ているからその高いスコアからすぐに審査を通すというケースはある。

 あるいは他に、グーグル様の想定しているサイトの成長と有望なサイトモデルというものにピタリと合致するようなアクセスと更新がされていた場合がある。
 その「モデル」がどんなものかはもちろん公開はされていないが。

 ただその場合は、文句なしにGoogleAdsenseの審査に通る。

 「申請するのには最低150記事、ひとつの記事当たり千文字が必要だ」なんて言う上級者がいるが、それはほとんど嘘だww。

 今言ったように、「サイトの成長を観測・予測」ということをグーグルは気にかけているということだ。
 それはGoogleSearchConsolにあるSEOでも同じだ。

 グーグルはコンテンツが更新されそこに中味のあるサイトを探している。その成長や更新、リンクなどの相関を独自に設定して判断している。

 だから、よく言われるように「新しいサイトは相手にされない」ということはない。
 それはほとんど都市伝説に近い。


 自分の申請したサイトが伸びるかどうか、それをグーグルに示すことが出来ればすぐに審査には通ってしまう。SEO的にも有利になるだろう。


 だから、サイトを作ったらその段階ですぐに申請したっていいのだ。
 それからちゃんと更新し続ければいいだけだ。
 グーグル様はサイトの成長をすぐにウオッチし始める。

 「読めるコンテンツ、良質のサイトを作ればいい」これに代わるものはない。




 しかし以上のことより、もっとやめた方がいいことがあった。

 それが「テスト」だ。

 GoogleAdsenseには、自動広告のテストをしてくれるというメニューがある。

 メニュー的にはこんな説明がされている。すなわち、

「GoogleがAIを使って今の自動広告が適正かどうかを判断します。そしてもっと収益性の高い広告の出し方、自動広告の出し方を提案できますので、一度テストしてみませんか?」

 というもの(笑)。


 サイトを解析して、広告の表示回数を調べ、色んな位置で表示させてみて、それでどれが一番よいかというのを調べてくれるというGoogleAdsenseの機能だ。

 誰だって「これはいい」なんてつい考えてしまうことだろう。なにしろグーグル様のサジェスチョンだ。そして、ついやりたくなってしまう。


 決してお勧めしません。 エライ目に遭います。

 ひどく時間がかかるのだ。
 

 グーグル様はこのテストに八十日必要とか、そんな悠長なことを平気で言ってくる。

 そしてその間、つまらないところに広告が来たりしても比較テストだからと我慢させられることになる。

 ページ内で広告が動き、一定期間、広告表示をさせた後、今度は別の場所に広告が来る。

 ひとつひとつのパターンで広告を動かして試し、アクセスはどうなのか、クリック報酬がどうなるのか、その統計情報をグーグルが取って調べるのだ。

 それを何日かかけてやる。

 実際のアクセスとクリックを見ながら、最後に比較できるよういくつかのパターンを試すのだ。シミュレーションではない。実際のアクセスを見て比較しようとする。

 だから遅い。遅すぎるのだ(笑)。


 その間にとんでもないところに広告が出続ける期間などがあったりしても我慢しなければならない。

 だから影響が大きいのだ。



 自動広告にするにしても、自分でブログパーツでフリーエリアを作りそこにGoogleAdsenseの広告を意図的に張るとしても、どちらでもいいが、とにかく自分で見ながらやることだ。

 テストは確かに自動かもしれないが、やたらと時間がかかる。

 その間にブログを更新し続けていけば、せっかくのよいコンテンツだったのにいい場所に広告がないまま埋もれてしまうことになる。

 当然、その期間に失われる機会損失はある。


数時間じゃない。何日も。
 俺の場合で、毎日更新するサイトで八十日だった。

 冗談じゃないwww。


 GoogleAdsenseは実際のアクセスを見ながら、クリックしてくれているかどうか、見られているかどうか、それぞれのパターンをわざわざ統計を集めるのだ。

 そんなの、一日1万アクセスもありゃ毎日広告位置を変えて、すぐに比較なんてできるかも知れない。

 だがそうじゃなければテスト期間がやたらとかかるのだ。

 一日1万アクセスあってもどのぐらい時間をグーグル様がかけるかは分からない。

 GoogleAdsenseが申請の審査をするのと同じように、実際のリアルなアクセスデータを使うのがこのテストの本質だ。

 審査が遅いのと同じで、このテストも遅い。

 全くお勧めしません(笑)。


 もしもうテストを始めてしまっていてもキャンセルは簡単だ。

 「もうこれでいい」とグーグル様の統計情報を使わないとして、自分でこの「オリジナルを適用する」にして終了させてしまえばいい。

 グーグルは「お勧めしません」とか言って抵抗してくるがww、これでキャンセルしたことになる。ステータスには「終了」と出る。


 悪いことは言わない。

 GoogleAdsenseの「自動広告のテスト」はしないほうがいい。




 その他にもこのテストには問題がある。

 俺はこのテストを強制終了させて「規定の自動広告を使う」と戻したのだが、それでも自動広告でヘッダー部に広告が出ていたものがすっかり出なくなってしまった。

 今、調べているところだが、ネットの検索結果はひどいものだ。

 「ヘッダー広告を止める」という情報ばかりで、「ヘッダーに広告を出す」なんて情報はまるで出てこない。最初に自動広告をしてhead部分に書いたのは変わりないのに広告がでてくれない。

 今、正直、困っている。


 結局、どこに広告を貼るのが最も適正かは、人間の我々が推論なり何なりをして考えたほうがずっとスピーディーで確実だということだ。


 なお、もちろん、グーグル様はこのテストに関しての結果は保証はしていない。


 さしずめこれは、ロケット・サイエンティストを雇ったグーグル様の、一種のお遊びだとでも考えておいた方がいいだろう。