アドセンス、広告レビューセンターで広告を審査する私の基準

Google GoogleAdsense GoogleBlogger アクセス アフィリエイトとは 収益

 今回は極めて具体的なことです。
 それは「広告をメディア側が審査する手順、その基準について」ということです。

 これは私のやり方でしかなく、その有効性について厳密に検証しているわけではありません。

 私の推測と感覚的な判断でしかありません。
 あくまで自己責任で、どうぞご了承ください。




 掲載されるアドセンスの広告の単価を日々監視して「単価の低いものを掲載しないようにする」というプラグインやサービスは海外サイトでは多数存在しています。

【PPC広告のパフォーマンスを向上させる102のGoogle広告スクリプト】
102 Google Ads Scripts to Improve Your PPC Ads Performance
https://ppcprotect.com/google-ads-scripts/

 
 日本ではなぜかこの種のサービスは大手向けのコンサルが中心です。


 ただしこうしたサービスやスクリプトはPHPを走らせるものも多いです。
 無料ブログサービスで広告運営をしている場合には使えないことが多いです。


 しかし、やはりメディア側にも広告掲載を選ぶことで利益を最大化しようというのは原則であるということです。




 個人の場合、結局、広告の質を考えた選別というのは手作業でやるしかありません。

 上級者になれば色々と海外のツールを導入して自動化するのもいいでしょうが、あまりアクセスがないアフィリエイターの場合、ネット広告のトレンドを掴むのにもこうした手作業は役立つと思います。

 手作業でやるのも、悪くないと思っています。



 私の場合で言えば、自分が普段訪問して見ているような他の人のブログに出てくるアドセンス広告とは違う広告が欲しと考えます。

 差別化のためにも、あまり見かけない広告を私は掲載したいと思っています。

 それでアドセンスの審査画面(広告レビューセンター)で広告を見て、不承認にしたり承認したりするということを私はやっています。

 言い方を変えれば、今回のテーマは、「広告を識別したらよいのか」という話でもあります。





 さて、アドセンスの管理画面では「広告のブロック」というセクションに、我々アフィリエイターが広告を審査するため広告が並びます。

 ドメイン名から弾く方法もカテゴリを絞る方法も、キーワードを入力して広告を検索する方法もありますが、基本はこの広告一覧の審査画面から自分のサイトに合った広告を承認してゆくことになります。


 ところが、これがすぐに200や300の数が簡単に溜まってしまいます。

 それほどアドセンスには常に多くの広告主が出しているわけです(笑)。



 この画面から、怪しい広告や自分のサイトにに相応しくない広告を除外を手作業で排除してゆくのは結構な作業です。

 予め判断基準を決めて機械的にやっていかないと、その作業は大変なことになります。


 しかし、ここで頑張って掲載広告を選別していれば、「クリック単価が低い」などと嘆く必要もありません。

 是非ともやるべきでしょう。



 そもそも、グーグルはアドセンスの広告をろくに管理できているとは思えません。

 我々には不正クリックのペナルティを課しているのに、グーグルは自分たちでは怪しい広告をたくさんに野放しにしています。

 例えば、アドセンスには薬事法違反になるような文言の広告が平気であったりします。「何日でXXXが消えた方法」なんてwww。


 我々ブロガーがそんなレビューや記事を書いたら、たちまちアカウント凍結や停止になってしまうでしょう。

 グーグルの企業姿勢はいい加減なものです。

 我々としては、面倒なことに関わらないよう不用意な広告は弾いていくしかありません。





 さて、広告の選別について私の基準です。


【「不承認にしたい広告の特徴」】

1. 何度も出てくる広告はひとつだけ残して不承認にする。

 広告は同じものは避け、ひとつぐらいの配信に絞りたいものです。
 審査画面に出てくる広告一覧を見れば誰でも気がつくことです。

 グーグルの裏をかこうと、おかしな広告が乱立され、申請しまくっているのがわかります。

 せっかくのアドセンスなのですから、多様な広告配信にしたいものですが、ヘタをすると自分のサイトに表示されるのは単価の低い広告ばかりということになってしまいます。

 常に同じ広告が表示されてしまうのでは固定したバナー広告と変わりません。
 それではアドセンスがもったいない。

 頑張って審査に通ったはずです。それを思い出すべきです。



2. ドメイン名が怪しかったり、出ないものは不承認にする。

 アドセンスの広告審査画面では広告の画像バナーのサムネイルが現れるまで多少の時間がかかりますが、ドメイン名は先に出ています。

 このドメイン名で同じ広告かそうではないか、これを見ても判断できます。

 しかしこの中でも特に、この広告の画像バナーが現れる段階で、ドメイン名が明示されていないものがあります。

 私はよほどでないとブロックしています。

 結局、読者には発信元とその意図がなんだか分からない広告になっている可能性が高いからです。




3. 意図の分からない広告は避ける。

 同じように、広告の意図が分からないものは私は不承認にしています。

 何を売りたいのか、どんなことをアドバタイズしたいのか、明白でないものは避けたいところです。




4. 似たようなドメイン名に気がついたら弾く。

     例えばwww.hote.com と www.e-hoge.com というのはほとんど同じ広告主と考えられます。

 こういう、わざわざドメインを紛らわしいものにしているところは、広告を乱立させようとしているところだと想像ができます。

 単にグーグルの裏をかこうとしているだけです。

 よって単価も安いだろうと推測できます。



5. 「これが日本でXXXの理由」など、断定的な感じの広告は避ける。

 こういう、ショッキングな見出しだけでクリックさせようとする広告をよく見かけますが、これはほとんどサヤ取り広告と考えています。

 サヤ取りであれば単価は低いでしょう。

 中味にしても、最近の一億総ネトウヨ化に媚びへつらっているだけでw、実際には中味はありません。

 確かに広告のジャンルには「意見広告」というものがありますが、その単価は低いはずです。

 だいたい、広告にしなくても、いくらでも色んな人がテーマにしてネットで議論しているテーマです。
 わざわざ広告にする意味を感じません。

 つまりは何か「仕掛け」がある疑いが持たれるということです。



6. 「まとめサイト」、「比較サイト」。

 上記と似たパターンですが、「まとめサイト」や「比較サイト」がアドセンスの審査に出ていることがあります。

 これはアドセンスを利用したサヤ取りであることが濃厚だと私は思っています。

 「サヤ取り」というのは、アドセンスで安く宣伝し、アドセンスをそれ以上に貼ったサイトに誘導して収益化するということです。

 ほとんどの「サヤ取り広告」を私は不承認にしています。


 あまり言われないことですが、アドセンスには「出品手数料」はありません。
 つまり、アドセンスにいくらジャンクな広告を出してもコストはかからず、そのペナルティはないということです。

 グーグルの怠慢がネット広告の劣化につながることをグーグルは分かっているのでしょうか。



 ともかく、「まとめサイト」や「比較サイト」のようなサヤ取りは当然に「原価」を抑えようとしますから、単価は低いはずです。

 読者にとっても不快なものでしょう。


 「比較業者」のように広告を出していても、実態は「比較サイト」よりも劣化したサヤ取りのためのサイトと変わらないところが多いものです。

 私は注意しています。
 



7. 「ランキング記事」の広告。

  同じ理由で「ランキング」とあったら、キーワードで検索してそのほとんどは私は不承認にしています。

 ランキングサイト自体もよくアドセンスに出稿していますが、所詮はアフィリエイト目的がほとんどのようです。

 ほとんどの場合は中身が中途半端で、ろくに切り込まない記事ですから読者の役にも立ちません。

 
 読者にも不利益ですし、その単価も安いものです。







   8. ツールを利用して作成されたもの。

 これは「広告レビューセンター」を見いるとわかるのですが、似たような体裁のテキスト主体の広告がよくあります。

 あまりに無味乾燥な広告で、あまり広告主の熱意が感じられないものがあります。

 当然にそんな広告主の予算は低いでしょう。
 私はたいていは排除しています。




9. 広告効果が疑わしいもの。

 例えば、地域性が極端に高かったり、地域限定のネット広告というのがあります。
 マップが貼り付けられていて、所在地が図示されていたりする狭い範囲のユーザーをターゲッにした広告です。

 特定の読者には有用なこともあるでしょうがその単価は低いはずです。

 私はたまには掲載したりしていますが、それこそ、そこは日頃のトレンドウォッチ、アンテナの張り方の問題でしょう。



例えば、

X 鹿児島県で防寒具を探すなら。

 これはダメな例です。
 南の地区の鹿児島で、もう春だというこの季節に防寒具の広告を出してどれだけ需要があるでしょうか。


○ 岐阜県限定のお見合いパーティ

 岐阜は地域的な特性として婚活が盛んなところです。自治体も婚活には積極的で大きな需要があります。きっとクリック率も高いことでしょう。


 こんな風に、地域性によって強い訴求力がある場合もあります。
 場合によって判断する必要があります。

 もちろんこうした広告は読者がクッキーを無効にしていなければの話です。

 グーグルのシステムでは居住地区以外のユーザーには表示されないようになっています。




10. 審査画面への現れ方が通常ではないもの。
 
 アドセンスの審査画面で、いきなりバナーが現れるのでなしに、何かのコードやalt文などが最初に透けて見え、それから広告画像が出るものがあります。

 まずバックグラウンドに何かの文言が見えて、それから広告画像の画面が遅れて出現するものです。

 きっと何かのツールや業者に依頼したものでしょうが、こうした広告は量産型だと私は疑っていますw。

 量産された安直な広告の単価は低いと私は思います。




12. 「これは・・・」とか、「ついに・・・」とか、まず修辞語から始まる広告。

 「大袈裟な表現」というのは、実はアドセンスでもカテゴライズがされています。

 最近はこういう記事に多くの「サヤ取り広告」が潜り込んでいるため、私は避けています。

 メーカーの公式でなかったりする場合もあります。
 単に複数のウィンドウを開かせるだけのサヤ取りサイトだったりすることもあります。

 あまりにヤラセっぽい表現があれば「何かある」と判断するしかありません。

 成果報酬型ASPなどからよく警告がされ注意されていますが、こうした乱暴な広告は当然単価も低いでしょう。





13. アドセンスの広告レビューセンターでの表示が小さいもの。

 これは今現在、私が注目している特徴です。

 「単価の安い広告主やサヤ取り目的の広告主は我々の広告審査を意識しているのではないか」と思うからです。


 アドセンスの小さな画面では分からないような文字サイズになっていて、縮小表示されたままでは何の広告か分からないものがあります。

 どんな広告なのか分からないのです。

 これをいちいち、アドセンスの管理画面で「関連広告を見る」なんてクリックしたり大きなサイズで表示していたら、作業は大変なものになってしまいます。

 作業的にはサムネイルで判断するしかありません。



14. いつまでも広告レビューセンターでバナーが表示されないもの。

 私の遅いPC環境ですら待てばちゃんと広告レビューセンターではズラリとバナーが表示されます。

 ところが、いつまでも画像が表示されない広告があります。
 サイト名はあっても空白のままです。

 これは「広告の画質が高すぎて表示されない」か「広告に他と違うフォーマットである」ためと解釈しています。

 あまり採用したくない広告です。



 以上、現在までの私の基準をまとめました。
 この記事は随時更新してゆきたいと思っています。

 気がついたら列記した番号を追加してゆくつもりです。


 私自身のためにも、気がついたら「不承認にしたい広告の特徴」として、追加してゆきたいと思っています。



※ 以上、私が広告レビューセンターから広告をブロックする判断基準をお話してきました。


 実はこういうことは「アドセンス狩り」とも密接に結びついていることでもあります。

 ネット広告の質を低下させているのは、不正クリックによる不当競争でもあるからです。


 不正クリックをするような連中は、労力を避けようとして自分たちの広告は疎かにしておきながら、他の広告主の予算を無駄にしようと攻撃をするからです。

 「アドセンスの収益を奪われた」そんなことはグーグルの怠慢ばかりでもなく、不正なことをする広告主の場合もあります。


 不正クリツクをしているのは、何も妬みや嫌がらせの読者ばかりではありません。



 一度広告を不承認にしても、後で救済することもできます。

 こういうことは、結局はそれぞれのサイト運営者の考え方でしかありませんが、我々アフィリエイター側が広告を選別することは重要だと私は思っています。


 こういう広告の選別こそ、私はグーグルに任せるべきではないと思います。

 記事を書く他にやるべき面倒なことが出来てしまうことになりますが、自分のサイトのコンテンツとして広告の質も含まれるとすれば、無駄なことではないでしょう。


 少なくとも「アドセンス狩り」に対応させられる労力よりはずっとサイト運営者個人の判断というものがあり、生産的です。


 「広告を管理すれば収益向上が期待できる場合がある」、ということです。


 あくまで考え方のひとつに過ぎませんが、少なくとも「広告は読者が自発的に関心を持ってクリックされるべきである」という、アドセンスの基本原則と本質は同じことです。



 【まとめ】

 アドセンスには日々広告主から注文が殺到しています。


 しかし審査すべき広告が多くなれば、グーグルが完全に対応できるはずもありません。
 紛れていかがわしい広告も多くなるでしょう。


 もともとグーグルの仕事は「機械まかせ、自動化中心」というのが本質としてあります。
 なんでもかんでも自動化すれば漏れがあるのは当然ですが、グーグルはそのことを認めないでしょう。


 自分のサイトに掲載される広告の管理はやらねばならないのだと思います。


 「アドセンス狩りへの対応」をやらせられるより、こういうことの方が本来は自己責任で管理すべきことなのではないか、私はそう思っています。