起こったことをまとめてみる。
1.
まず、アクセスが少ないながらも順調に動いていたGoogleAdsenseに、ある記事がアダルト関連の記事に当たるとしてポリシー違反の報告が上がった。
それから一週間に一回ぐらい、その記事についてポリシー違反との警告が度々上がるようになった。
グーグルからは「広告は出さないが気にしないなら何もしなくていい」という案内だったので言葉をそのまま鵜呑みにして放置することにした。
それでもしつこく違反があがってきたので対応してみた。
ポリシー違反の該当ページの文言を変更し、伏字などで対応した。
GoogleAdsenseに再審査を請求してみると問題なく通った。
2.
すると、今度はそのカテゴリについてポリシー違反の警告が上がるようになった。
奇妙なことに該当記事はなく、カテゴリ自体がポリシー違反だという指摘だった。
特定の人物が違反報告を繰り返していることは明らかだった。
狙われていることは分かったが、広告が表示されなくなるだけと考えていたため、放置していた。
本来、GoogleAdsenseはアダルト扱いのサイトには広告は出せない。
しかし俺のサイトはポリシー違反のあるカテゴリをアダルトとし、他のカテゴリとに分けられていた。
GoogleAdsenseは認めてくれていたがそこが通報者は気に入らないのだ。
それで通報攻撃を繰り返していたようだ。
★
3.
それからある日、「不正なトラフィックがあった」ということで、いきなりアカウント全部の広告の配信が停止になった。
調べると海外からアクセスが繰り返しあり、例のサイトに向けられたものだった。
いつものアタックが拡大したのだった。
週末、わずか一時間にアクセスが繰り返され200ぐらいページがリロードされた。
それから一週間後、広告配信が停止された。
VPNを使っていて明らかな攻撃だった。深夜にまたがるものだったので上級アフィリエイターのヲタだとは知れた。
その旨をGoogleAdsenseに説明した。
4.
しかし、広告配信停止30日は変わらない。
こんな明白なアタックさえ俺自身がやった不正だと判定するほどグーグルは馬鹿なのか?
偽装されていることも分からないのか?
このGoogleAdsenseからの30日のペナルティにどんな意味があるか考えてみた。
そこで再発防止ができるだろうかを考えてみた。
今後、このアタックがまた起きれば同じようにアカウントごと配信停止、悪くすればアカウントが削除されることになる。
30日のペナルティの期間、他の広告に一時的に差し替えるにしても、この期間を使って対処方法を検討することにした。
同じ海外からのアクセスはまだ少し続いていた。
配信が再開されてもまたアタックがあるだろう。
こちらがただアタックがあったと報告しただけで何も対応をしていなければグーグルとしては不満なはずだ。
結局、GoogleAdsenseを諦めることにした。
アカウントを守ることを考えるべきとの結論に達したからだ。
GoogleAdsenseからサイトを削除した。
★
5.
GoogleSearchConsolで見ると、連携があるため、GoogleAdsenseからは見られているかも知れなかった。
このためサイトを閉鎖した方がより安全であると結論付けた。
当該サイトは実はこれまでの収益がまるでなかった(笑)。
そんなサイトを守ろうとしてアカウントを危険に晒してもしょうがない。
とうとうサイトを閉鎖することにした。
記事のバックアップを取り、削除した。
GoogleSearchConsolで検索させないよう削除も指定した。これでクロールの残骸もない。
6.
他のブログについてはGoogleアナリティクスを導入することにし、IPが抜けるよう他のアクセス解析も設置した。
もし他が狙われたとすればこれで対応できる。
しかしGoogleアナリスティックスではIPは抜けない。
GoogleAdsenseへの不正アクセスの報告ではIPを知らせたほうが対応が迅速だという。
GoogleアナリティクスでIP抜きがタブーだということと矛盾するが、ならば他のツールを使えばいい。
それであれば抜いてくれる。
★
7.
色々と調べて俺自身も迂闊だったということが分かった。
最初から「ポリシー違反」が報告された時点で該当記事をすぐに非公開にすべきだった。
そして、カテゴリにまで通報が及んだ時点でGoogleAdsenseから当該のサイトを削除すべきだった。
もともとアクセスも少なかった。
また、なによりアクセスを監視し、不審なアクセスがあった時点でGoogleAdsenseに報告を上げるべきだった。
ポリシー違反に漫然とした対応しかしてこなかったこと、不正アクセスを積極的に報告することを怠ったため、GoogleAdsenseから運用姿勢が問われた。
そういう「ポリシー違反にあまり敏感でないこと」、「運営に緊張感がないこと」、そんなこちらの運営態度がGoogleAdsenseから問題視され、ペナルティを課せられたということができる。
まさかこちらが不正に利益を得ようとして海外からのアクセスとリロードをしたと、そう見せかけるためのアクセスが俺だと判断している訳はない。
「サイトのポートフォリオ」なんて薄々感じていたくせに、肝心の時にはそれを役立たせなかったことになる。
★
8.
サイトを削除したことをGoogleAdsenseに報告し、後は30日待つだけだ。
この間にできるだけGoogleAdsense周りのことを検証すべきと考えている。
「検索広告」を収益化していたが、これも収益化をオフにした。
もともと多くのアクセスがなけば検索広告には収益化する意味がない。収益化していなければProgrammable Search というグーグルの無料ツールでしかない。
これで、GoogleAdsense的には問題のありそうなものが全て外れたことになる。
9.
ついでにやっていること。
サイトのSSL化。
セキュリティポリシーに通じること。GoogleAdsenseと関係なくてもやっておけばいい。
Google アナリティクスのビューの設定。インシデント時、GoogleAdsenseに提出できるようフォーマットを決めた。
全ての被リンクを外した。GoogleAdsenseから見られてはしょうがない。
引き続き運営体制の見直しを続けるつもりだ。