「Googleアナリティクス」というグーグルが提供する無料のアクセス解析サービスがあります。
すでにGoogleAdsenseから広告停止処分がされた件での対応で少し触れています。
少なくともGoogleAdsenseを使ったり、ブログの収益化をしているならGoogleアナリティクスはぜひ始めたほうがいいと思います。
アクセス解析は「記事公開の出し方」を教えてくれます。よく読まれる曜日、更新したら喜んでくれる最も訪問を受けることの多い時間帯。
検索で引っかかるからこんな記事を書いたらいい、検索ワードがヒットするよう狙いたい、そんなことが「わざとらしい」と、嫌いだとしても、別な活用方法はあります。
適切な更新時間帯が分かるだけでも有用と言えるでしょう。
ただ、どうしてもとっつきにくい面はあるかも知れません。
新たにアカウントを作ってログインして、自分のサイトを登録して、プロパティを設定する。
そんなことを考えるだけで私もうんざりでした。
それでずっと使っていませんでした。
「便利」というだけでなく、悪意あるアクセスからGoogleAdsenseを守るために必要だということは他の記事で書いたと思います。
しかしそれにしてもインターフェースが独特でとっつきにくいものがあります。
なににしろ、GメールやGoogleSearchConsolにしても、他のインターフェースとの共通点がありません。
よくある解説サイトで簡単なセッティングがわかるでしょうか。
私が見るところほとんどありませんでした。
あっても、マーケティングのコンサルタントの記事でした。
商業ベースのWebの運用についてGoogleアナリティクスを活用する方法、難しいことを提言している記事が多かったです。
私のしたいことは不正アクセス対策と更新時間帯の判断、そのぐらいです。
結局、思い切ってアカウントを作り、なんとか自己流で理解し始めているというのが本当のところです。
ネットはほとんどアフィリエイトの方法論やSEOで埋め尽くされている気さえするのですが、Googleアナリティクスについてはあまり情報がありません。
とても有用なツールに思えるのですが、それで最初からクジケそうになりました。
私もブログへの攻撃がなければきっと導入しないでずっと先送りしていたことでしょう。
個人的な印象に過ぎませんが、ネットでのアフィリエイト関連のトピックスを拾ってみると、こんな感じでしょうか。
1 アフィリエイトを始めよう系 9%
2 ASP比較など、収益化紹介系 18%
3 SEO系、アクセスアップ系 31%
4 コンテンツ制作、作文教室系 15%
5 デザイン、改造系 26%
6 Googleアナリティクス、アクセス解析系 3%
ビジュアルにするとこんな感じです(笑)。
結論としては、解説サイトには期待しない方がいいということです。どれも簡単には書いてありません。
とにかく自己流でやってみるしかありません。
まずはアカウントを作って、トライアンドエラーでやるしかないと考えるべきです。
しかし初心者の私でしたが、やってみたら意外と簡単でした。
1. Googleアナリティクスにアカウントを作ります。そうすると管理者になります。
GoogleSearchConsolに以前のツールとレポートというメニューがあり、開くと「その他のツール」というのがあります。
そこの中に「Google Analytics」とあります。
2. まず作ったアカウントの下にプロパティを作ります。
プロパティとはご自分のサイトのことです。
それがどんなものか、どこにあるのか、どう調べるのか、GoogleSearchConsolやGoogleAdsenseとの連携を細かく指定できます。
データを集めるにはGoogleSearchConsolと同じくコードをご自分のページの<head>部に埋め込む必要があります。
ブログサービスの設定でプロパティのIDを入力するだけでGoogleアナリティクスが動くようになっているところもあります。その場合はコードの埋め込みは不要です。
すでに標準と言ってもいいツールなのですね。
3. ビューのグループをそのプロパティにぶら下がるように作ります。
ここがデータ見る時のベースになります。
ここでフィルタなどを決めます。
フィルタは自分のIPを集計から除外するなどするのに使います。グループにしたビュー単位でフィルタを制御します。
最初から「全てのデータ」というビューのグループが作られています。
だからビューを作らなくても問題はありませんが、色々と試行錯誤をして失敗してもいいように自分でビューを作っておくといいと思います。
4. 後はリアルタイム、ユーザー、集客、行動と四つのフェーズで分析が出来ます。
これは最初からGoogleアナリティクスに用意されているアクセスの解析です。
まずはそこからです。
5. アカウントを作ってコードをサイトに埋め込んだら、まずはアクセスデータが集まるまで何日か待った方が分かりやすいかも知れません。
待っている間、収集するアクセスデータが適当なものか、プロパティの色々なタブを見て確認してみてください。Googleアナリティクスのヘルプが分かりやすいです。
ブロガーの場合、プロパティで指定する「業種」は「インターネット・コミュニティ」です。
ブログが何を主な話題とするかどうか、「ブログのカテゴリ」のことではありません。
6. 色々触っていると、そのうちカスタムビューを利用したくなります。
最初から用意されているものでは物足りない感じがします。
ビューの基本は、注目するデータと、それに対応した指標を見るという関係です。
アクセス曜日に注目してみたいと選んだら、それに対応したページビューやユーザー数をみればよいことになります。
7. カスタムビューはギャラリーからインポートして他の人が作ったものを利用することが出来ます。
ビューだけでなく、セグメントやレポートなど、インポートできるものは多様です。
インポートしてみて、集まったデータをどんな風に料理するのか、眺めてみれば色々わかってきますので、まずはビューをギャラリーからインポートをしてみるといいかも知れません。
8. ビューのインポートの方法は少しとまどいました。
インポートを選ぶと画面がポップアップしてギャラリーが見れますが、そこでimportを押しても私の場合はインポートできませんでした。
別ウィンドウでライブラリを開いて検索し、そこからimportボタンを押す必要がありました。
9. インポートする宛先はそれぞれのビューのグループを指定します。
他になければ「全てのウェブサイトのデータ」(を扱う)ビューのグループを指定します。
この時、インポートするものはできるだけ名前を変えない方がいいです。
後で同じようにビューを他で利用しようとした時、名前が変わっていると分からなくなってしまいます。
例えば3つブログを運用していたとすると、ビューのインポートはそれぞれについてしないといけないようです。
ビューを適用したプロパティから他のプロパティへコピーができそうですが、私は見つけられませんでしたので、単純に同じビューを探して別々に適用しました。
この時、元の名前を変えてしまうとギャラリーから検索できません。
10. インポートしたり自分で作ったビューはカスタムというメニューに格納されています。
自分でビューを作った場合には他のプロパティのビューに一気に適用することができます。
11. インポートするギャラリーは英語でも実際にインポートすると日本語になってくれます。
ドイツ語のギャラリーはインポートしても日本語メニューにはなりませんでした。
英語以外の言語はそうなのかも知れません。
もう多くの人がギャラリーに公開してくれています。
ギャラリーにあるメジャーなものは2014年ぐらいから使われてきたものもあり、私がいかに初心者か思い知らされます(笑)。
最近は「Referer Spam」が問題になっているようで、最新のものからライブラリを並べ替えるとこれに対応したものが沢山出てきます。
最後になりますが、このGoogleアナリティクスの画面のキャフプチャなどを使ってブログで公開することは避けた方がよいようです。
これを不用意に公開するとグーグルからペナルティを受ける場合があるようです。
検索順位を下げられたりページが無視されたり、アドセンスの配信停止もされたという報告もされています。
GoogleAdsenseの収益データは公開してはいけない規約ですが、同じようなグーグルの都合上のことがあるようです。
例えば、GoogleAdsenseでの広告配信停止やアカウント停止について、細かい説明を求めてもグーグルは答えてくれません。
理由は、「教えることでそこを避けて不正なアクセスをされる可能性がある」ということです。
グーグルは「アドフラウド」のような不正に広告収入を得ようとする動きと常にイタチごっこをしていて、「不正検知の手の内を見せたくない」というのが理由です。
Googleアナリティクスついても、同じようにどう解析に利用されているかあまりオープンにされたくないと考えているのかも知れません。
そう考えると、グーグルはGoogleアナリティクスのようなアクセス解析手法を使って不正なトラフィックかどうかなどの判断をしていることになります。
アフィリエイトをしているならGoogleアナリティクスのアカウントを取っておくことは必須かも知れません。