アフィリエイト業界の成立まで

Google アフィリエイトとは

 「アフィリエイト」が誕生し、まず最初にアフィリエイトが認知される必要があった。

 そのためにアフィブロガーを育てる必要があった。


 彼らはアフィリエイトの指南役になった。
 そして彼らの収入はアフィリエイトを勧める広告だった。

 アフィリエイトに特化したサーバーやドメイン、アフィリエイトのための道具を宣伝した。

 やがてはセミナーやSEOのサービスなどアフィリエイト自体が市場となっていった。


 まずはアフィリエイトのための道具が売れる必要があった。
 初期の頃、アフィリエイトサービスが騒がれ始めていた頃、まだネットの広告ときたらASPの広告ばかりが目立っていて、俺は参入する気にもならなかった。

 ASPへの登録もまだアフィリエイトのインセンティブがある。


 本末転倒なことではあったが、最初はそうしなければアフィリエイト業界が育たなかった。



 そうして少しパイが大きくなると裾野が広がっていった。

 少しずつリアルな広告スポンサーがつくようになった。

 リアルな広告スポンサーは、これまでより安い値段で広告を出せるようになった。



 そのうちアフィブロガーは指南役としてのネットワークを作り始めた。

 お互いにリンクを張ったりするようになった。

 相互リンクやトラフィックエクスチェンジ。
 検索エンジンGoogleをタラしこむ手法が生まれた。Googleがこれを潰すようになるのはまだ先のことだ。


 検索上位にヒットすることにシノギが削られるようになった。

 同じコンテンツがユーザを待ち構え、引っ掛けるようになった。

 記事はヤラセが多くなっていった。



 広告主は条件を厳しくするようになった。

 Googleは広告を支配し、検索結果の質を追求することを錦の御旗にするようになった。

 トラフィックエクスチェンジは目をつけられた。

 だが逆にGoogleは検索結果を絞りすぎたため、検索結果から個人のコンテンツは消えた。

 商売ベースのニセ記事が幅を利かせるようになった。

 GoogleのBotは記事の中味までは判別できなかった。



 今、自分の記事が収益化してないと嘆く必要はない。
 自分の記事にスポンサーがついたに過ぎないと考えればいいだけだ。

 内容が本来だ。

 それはGoogleも知っている。


 そのうち、狭くなったネットもまた広くなってくれるだろう。

 コンテンツ次第、表現の幅次第となってくれるだろう。


 それを信じるしかないじゃないか。